
こんにちは☆杉山ゆみです♬
ここでは、管理栄養士としてお会いする中で、食を通して出会った多くの印象深いお話をしていきます。
今回は50歳の男性Yさん。社会人になって接待などで飲食が増え、夜遅い夕食が続き、徐々に体重が増加、30代なかばには10kg増加して、健診の血液検査の数値が基準値を超え始めました。
年齢とともに体重が増加して、血圧や中性脂肪、コレステロールが上がり基準値を超えてくるこのパターンは、男性にとても多いのです。
夕食はゆっくりたっぷり
夕食は一日の終わりにゆったりと食事を楽しめる唯一の時間です。Yさんは夜の接待などがなくなっても夕食をたっぷり摂る習慣がついていて、おウチで用意された夕食だけでは物足りないと感じていました。
夕食が終わって、ポテトチップスやシュークリームを食べることでお腹が落ち着いてきました。ある時、カップ麺も食べてみたらとても美味しくて、夕食のご飯の量を減らして、夕食後のお菓子とカップ麺を食べることが楽しみになりました。
ご飯を減らしても体重は増える一方でした。
糖尿病になった!
40歳終わりの健診で、ついに血糖値とHba1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値が急上昇して「すぐにお医者さんに行ってください」と言われてしまいました。
「あー、やっぱり夜の菓子とカップ麺が原因だ・・・」と反省したYさん、その日からすぐに行動に移します。
2か月で6kg減量
どうしても糖尿病の薬を飲みたくなかったYさんは、とにかく体重を減らしてから病院に行こうと決め、2か月で5kg減を目標に減量に挑戦します。
大好きだったお菓子とカップ麺をピタリとやめ、夕食後に食べたくなっても散歩をしたり、お茶を飲んだりして気持ちを別の方に向けることを続けました。
最初は辛くて、食べてしまおうと思うこともありましたが、それ以上に「糖尿病」という言葉が恐ろしくて、食べることはしませんでした。
夕食後に食べることをしなくなって一週間もすると、不思議と食べなくても大丈夫になってきました。
習慣は、本当に習慣です。食べないことが習慣になれば、それが続きます。
糖尿病ではない、大丈夫だよ!
Yさんは、2か月で5kgを超える6kgの減量をしました。75kgの体重が69kgになりました。
予定通り病院に行って血液を検査してもらいました。
先生からは「こんなに数値が良くなっている。これなら薬はいらない大丈夫だよ!」と言われました。
その後のYさん
私とお会いしたのは健診から7か月経過していました。夕食後のお菓子とカップ麺をやめただけで、他に特別なことはしていませんが、お会いした時点で10kg減量していて、体重が落ち着いていました。現在は65kgをキープしています。
Yさんのすごい所は、目標を決めてすぐに行動したこと。分かっていてもなかなか出来ないことです。
お菓子やカップ麺が悪いわけではありません。あの時点でのYさんにはなくても(ない方が)良かったということです。
今は大好きなスイーツを時々、楽しみながら食べているそうです。お話をしてくれている表情を見て私も嬉しくなりました。
楽しんで食べる
食べることは「美味しいなあ!」「嬉しいなあ!」というプラスの気持ちが伴って健康的に食べることが本当に大切だと思います。「これを食べたら太る」とか「悪いと分かっているけどやめられない」とか、スマホを見ながら味も感じず口に入れる食べ方は、プラスの気持ちが伴っていませんね。
食べ物のエネルギーが体内に入って燃えて、あなたの体の力となり使われます。食べることに「良い」思いを乗せて口に入れてくださいね♡
今日もときめく一日を☆